災害危機説を訴え


「吉日」「凶日」で言えば、最近、2011年11月11日のる人がいる。
三月以降、月の11日となると何らかの異変が出ているのを根拠としているらしい。

『徒然草』の作者、吉田兼好もかなりの変わり者だったようだが、
その中で、彼も「吉日」「凶日」に関して語っている箇所(九十一段)がある。
「吉凶は人によりて、日によらず」とある。
吉日、凶日があるが、人の考え方に因るものだという意味らしい。

多くの危機説があるが、これらの変哲たちが語ったように
2011年の11月11日だけが特異日ではないだろう。
いつの頃からか、日本でボクシングの世界ヘビー級王者のタイトルをかけたマッチをやらなくなった。
話題にもならなくなってから久しい。

ムハマド・アリ (旧名:カシアス・クレイ) が活躍していた頃などは、
世界チャンピオンであった彼の名を、大相撲の横綱の名を誰もが知っているように、
子供から老人まで知れ渡っていた。
そのアリを破り、世界ヘビー級王者に輝いたジョー・フレイジャーの訃報を今日、聞いた。

日本の文化には、自身の強さを誇る言葉は、慣例的に禁句とされていた。
剣道には、勝ちを誇ってガッツポーズに類することをすると敗け試合となるルールがある。
相撲を外国人が見れば『どちらが勝ったんだ?』と思うそうだ。
それが、この種のファイターは、ジョージ・フォアマンやマイク・タイソンに至るまで、
強さを豪語して憚(はばか)らなかった。
そのことに、少なからずカルチャーショックを覚えたことが蘇って来た。
だけども、いつもながら警戒する必要はありそうだ。
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